日々読チョイス

好きな本をメインに、ゲームアプリ、スイーツなど、オススメしたいものを紹介していきます。

そんな本格推理小説が大好きだ

ミステリーが好きだ。好きだからこそ矛盾も欠点も気がついてしまう。でもやっぱり、ミステリーって好きだなぁ。


今回紹介するのはこちらです。
名探偵の掟』著:東野圭吾


ミステリー好きにはぜひ読んでほしい。ミステリーをあまり読んでいない人には、面白くないだろうと思います。そんなミステリーあるある短編集。

よくある探偵もので、数々の難事件に、名探偵・天下一大五郎と、捜査一課警部・大河原番三が挑みます。2人は本格推理小説の登場人物であり、小説の中で本格推理のお約束が繰り広げられていくのですが・・・。


変わっているのが、登場人物達が、『自分が推理小説の中の登場人物である』ことを知っていて、自分の役を演じていることです。作者や読者がいることも承知していて、小説の合間(?)に「作者に描写力がない」だの「読者のニーズに応える」だの好き勝手話しています。それらが、ミステリー好きなら1度は考えたことのあることばかりで、ニヤニヤ必至です。
天下一大五郎と一緒に、本格推理小説ってなんだろうと、考えてみてはいかがでしょうか。



【私の勝手なセールストーク
名探偵って大変だなと。そして、名探偵を名探偵にするための、脇役達も大変だなと。お疲れ様です(笑)
推理小説を皮肉ってるのですが、腹はたちません(好きなものを否定されると怒る方もいらっしゃるので、念のため)。むしろ、そこまで本格推理について考えているのかと、愛を感じますね。愛のあるイジリは面白い。

これ、本当に面白くて、大好きなのですが、人にオススメしにくい(笑)。相手が様々なジャンルでかなりの数の推理小説を読んでないと、この作品を楽しめないのが解っているから。しかも、王道というか古典というか、ドイルとかクリスティみたいな、有名どころも読んでいてほしい、みたいな欲もでてきちゃって。あと、ネタバレしちゃうから、あんまり内容について説明できないし。
でも今回紹介しちゃいました☆
これを読んで面白かった人と、いろいろお話してみたいです。本格推理小説について(笑)
面白かった方は、『名探偵の呪縛(姉妹編です)』『毒笑小説(外伝的な話が収録されてます)』もぜひ。

斜めから見ると、推理小説ってこんな風に突っ込みどころ満載なのですが、それを感じさせず物語に引き込んでいく作家の皆様、本当に素晴らしいです。これからも、面白い推理小説、楽しみにしております。

名探偵の掟 (講談社文庫) [ 東野 圭吾 ]

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感想(135件)


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